フローベルガー&ルイ・クープラン チェンバロ精華集 メディチ荘の17世紀フランス様式チェンバロ
フローベルガー&ルイ・クープラン チェンバロ精華集 メディチ荘の17世紀フランス様式チェンバロ
渡邊順生
SKU:ALCD-1220
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『stereo』優秀録音盤(2024年4月号)、『音楽現代』特選(2024年2月号)
窮極の名器で弾く最高のチェンバロ作品
巨匠レオンハルトの高弟、もはや洗練と品格を極めた境地に達している渡邊順生が、遂に巡り合った最高の楽器をもって、長年大切にしてきたフローベルガーとルイ・クープランの作品を録音。厳選された秀作から音楽の愉悦が自然と溢れ出る名演。必聴盤。
この録音は、渡邊が長い星霜をかけて積み上げてきた鍵盤上の美学の集大成というより、そうした歴史を踏んで来たからこそ自然とにじみ出てくる、自由自在でありながら、洗練と品格を極めた境地に達しているのではないか! そしてこの境地こそ、渡邊順生が17世紀を代表する二人の巨匠の「時代の空気」を完膚なきまでに極めた証左ともなっている。(船山信子)
この楽器の魅力は、何と言ってもその響きの美しさにある。倍音が少なくクリアーでやわらかな音色で、その豊かな中音域の美しさは筆舌に尽しがたい。特に上鍵盤の8フィートの音色の素晴らしさは比較を絶している。「ピエス・クロワゼ」のスタイルで書かれたハ長調のクーラントとサラバンドで、2種類の8フィートの音色の対比がこんなにも魅力的響くのもこの楽器ならではのことだ。(渡邊順生)
■ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー
- トッカータ第9番 ハ長調 FbWV109
- 組曲第12番 ハ長調 FbWV612
- Lamento sopra la dorolosa perdita della Real Maesta di Ferdinando IV, Ré de Romani &c.
- Gigue
- Courante
- Sarabande
- Lamento sopra la dorolosa perdita della Real Maesta di Ferdinando IV, Ré de Romani &c.
- トッカータ第3番 ト長調 FbWV103
- 組曲第19番 ハ短調 FbWV619
- Allemande
- Gigue
- Courante
- Sarabande
- トッカータ第10番 ヘ長調 FbWV110
- リチェルカーレ第5番 ト短調 FbWV405
- 悲嘆と墓碑(トンボー)~ブランロシェ氏の死に寄す FbWV632
- 墓碑(トンボー)~皇帝フェルディナント3世陛下の哀切きわまる崩御に寄す FbWV633
■ルイ・クープラン
- 組曲 イ短調
- Prélude à l'imitation de Mr. Froberger 6
- Allemande 100
- Courante dit La Mignonne 105
- Courante II 106
- Sarabande 109
- Menuet de Poitou 111
- La Piémontaise 102
- 組曲 ハ長調
- Prélude 9
- Allemande 15
- Courante 16
- Sarabande 25
- Chaconne 26
- パヴァーヌ 嬰ヘ短調
使用楽器: 作者不詳(1700年頃フランスで製作)[ローマ・メディチ荘所蔵]
録音:メディチ荘(在ローマ・フランス国立アカデミー) 2023年4月5、7~9日
渡邊順生 〈チェンバロ〉