久元祐子 ベートーヴェン・ツィクルス Vol. 1
久元祐子 ベートーヴェン・ツィクルス Vol. 1
久元祐子
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『レコード芸術ONLINE』推薦盤
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久元の音楽はどこまでも自然な流れの中にあり、一切の誇張がない。それでいて主要主題は明確に自己主張し、細大漏らさないテクスチャーの彫琢により、どんな小さな動機音形もはっきりした輪郭をもって浮彫されている。
—— 初期のベートーヴェンの音楽表現の特性や意味を微塵の曖昧さも残さず明確に浮彫しているのが久元祐子の演奏なのである。モーツァルトとハイドンの音楽に精通している久元ならではの素晴らしいベートーヴェン演奏がここに収められている。
久元の演奏の最大の特徴は聴いていて心地良い音楽であることだ。これぞ18世紀末のウィーンの音楽愛好貴族の趣味にあった響きであるに違いない。それはウィーンの名器ベーゼンドルファーの音響音色によるところも少なくないが、最大の理由は久元の作品解釈とピアノ奏法にある。私たちはいつの時代からか、ベートーヴェンを聴くということ、演奏するということ、つまり聴き手も奏者もその作品がどれだけ伝統様式とは異なる革新性を表現しているか、そして、モーツァルトやハイドンにはないヴィルトゥオーソ的技巧性とドラマ性を表現できているかに注視することが当たり前になっていた。爾来反省もなくいつしか「凄いベートーヴェン」「圧倒的にドラマティックな表現」そして時には「ロマン主義に深く根差した抒情表現」等の評言を纏った演奏を名演、熱演と思い込んできた感がある。そうした聴取が音楽作品のもつ本質的な美しさのどれほど多くを見落としてきたかを気づかせてくれるのが久元のベートーヴェン演奏である —— 平野 昭(音楽学者)
久元祐子によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏コンサートシリーズ。2023年11月7日にサントリーホール・ブルーローズで開催されたシリーズ第1回の演奏会のライヴ録音。
L.v. ベートーヴェン:
- ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 op.2-1
- [1] I. Allegro
- [2] II. Adagio
- [3] III. Menuetto, Allegretto
- [4] IV. Prestissimo
- ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 op.10-1
- [5] I. Allegro molto e con brio
- [6] II. Adagio molto
- [7] III. Finale, Prestissimo
- ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 op.7
- [8] I. Allegro molto e con brio
- [9] II. Largo, con gran espressione
- [10] III. Allegro
- [11] IV. Rondo, Poco allegretto e grazioso
- ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
- [12] I. Grave -Allegro di molto e con brio
- [13] II. Adagio cantabile
- [14] III. Rondo, Allegro
久元祐子(ピアノ)
使用楽器:ベーゼンドルファー 280VC ピラミッド・マホガニー
ライヴ録音:サントリーホール・ブルーローズ 2023年11月7日[久元祐子 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会 Vol.1]
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