スヴェーリンク鍵盤作品集

「アムステルダムのオルフェウス」――いまもなお輝きを放つ対位法芸術の源泉

ネーデルラント楽派の最も重要な作曲家、ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク。現存する鍵盤のための作品約70曲の中から、傑作「ファンタジア・クロマティカ」や「ヘクサコード・ファンタジア」を含む選りすぐりの作品を名手・辰巳美納子が録音。ファンタジアやリチェルカーレにおける見事な対位法、トッカータにおける自由さや鮮やかさ、変奏曲における雰囲気や性格の対比、いずれも純度の高い音楽的な表現で聴き手をうならせる必聴の一枚。

ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク (1562-1621)：

1. モレ・パラティーノ / 宮廷のスタイルで
2. トッカータ　ニ調
3. トッカータ　イ調
4. ポーリッシュ・ダンス
5. イングリッシュ・フォーチュン
6. トッカータ　ト調 
7. ファンタジア・クロマティカ
8. 涙のパヴァーヌ
9. 緑の菩提樹の下で
10. 我が若き命は終わった
11. ヘクサコード・ファンタジア
    

辰巳美納子 （チェンバロ）

Harpsichord: Bruce Kennedy, Amsterdam 1993, after Johannes Ruckers 1624

録音：相模湖交流センター　2022年5月31日、 6月1-2日